企業の成長に関して話を進めていますが、会社が成長して利益を拡大していくには、良い市場・良い人材・良い事業を行なっていれば自ずとその確率は上がっていきます。
ただ、そういう状況でもうまくいかないことはよくあることです。現代でも力のある選手をいっぱい集めてきてドリームチームと言われているのに、優勝できないということをちょくちょく聞きます。
何が足りないのか?状況にもよるということはありますが、よくあるのは、チームとしてまとまっていない、それぞれが個人プレーに走ってしまってチームとしてつながりも意思疎通もなく、単にプレーしているということが原因ということが多いのではないでしょうか?
企業も同じです。経営陣と現場の意思疎通ができていない企業は、個々としては仕事ができる集団だったとしてもチームとして上手に機能せず、思い描いた結果がでないことが多いです。
経営陣が死に物狂いで仕事に向き合っている時にどのようにさぼろうかばかり考えている現場であったり、現場は苦労して頑張っているのに経営陣は現場に丸投げでゴルフばかりしている。これではどれだけ優秀な人材を揃え、成長市場であったとしても会社が伸びるわけがありません。
ここで重要なのは、企業が成長するには外堀を埋めるだけではだめで、内側も強化しないといけません。
成長して利益を出すためにチーム力アップが必要なのです。強い組織を作るためにどうしたらよいのかについて記載していきたいと思います。
会社・社員が成長していくには、まずTOPが会社はこうなっていきたいんだ!という情熱を社員に伝え続け、その為に1年・3年・5年後はこうありたいという目標・指針を示すことからスタートしましょう。
会社のベクトル・指針を示せたら、次は会社の成長と個人の成長・ベクトルが同じになるような目標設定を作るべく部門長・所属長とのすり合わせを行ないます。
個人の目標達成=会社の成長になるような活動ができるとその組織は強くなれます。
ここで重要なのは個人が自分の目標=会社の成長になるような目標設定に無理やりさせては効果が半減します。無理やり作らされた目標は皆どこか納得できず会社が言うからやらされていると感じやすくなります。そうならない為には常に上記会社の目標・方向性を共有しながら、各部門長・所属長が日々会社の目標に対して現場の役割・想い、求める人材像を部下に共有し、各課・係長・リーダーがチームとしてどうありたいかや会社の成長に現場として出来ること・どういった役割を担っているかを伝えていくという伝播をしていくことが重要です。
“このようにしろ”と上から指示するより、日々こういう役割を担っている・こうあってほしいと期待されているということを感じながら業務を行なっていると“こうなりたい”“こういう役割を担いたい”と思ってくれる社員が出てきます。そういった人を増やすことを部門長・所属長の役割としていくといろいろテクニカルな人材育成手法を使わないでも自走社員・会社の中核となってくれる人材が育ってくるでしょう。
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